前回、ボロボロの砂壁に既製の壁紙クロスを上手に貼れるようになって大満足だったので、どうせなら地産地消で地域の伝統和紙を貼ってみたいとチャレンジしました。
貼ったのは玄関の小さなスペースの砂壁です。
松﨑和紙の大きさで、ちょうど貼れるか貼れないかぐらいのスペース(笑。
縦が少し足りないので、色違いを足してみることにしました。
そもそも、松﨑和紙ってどんな和紙?
長野県大町市にある、今も商業として成り立っている(かなり厳しそうですが)、かなりレアな和紙屋さんです。
名前は信州松﨑和紙工業。
ホームページはこちら↓
https://www.shinshu-matsusakiwashi.com/
和紙というのはその名の通り日本の伝統的な紙で、コウゾなどの植物から煮出して繊維を取りだし、トロロアオイなどの粘剤を混ぜ込んだ薄い液を作り、笊状の枠で薄くすくって乾かして作ります。
手漉き和紙は、石州半紙と本美濃紙、細川紙の3つの和紙がユネスコの無形文化財に登録されていますね。(原材料の質などで登録されたりされなかったりがあるようです)
和紙産業というのは元々、冬の間の手仕事として受け継がれてきたもので、この松﨑和紙のある社・松﨑という地区は昔から水が豊富で、冬の手仕事に紙漉をする家庭が多かったと聞きました。
昭和初期の開業当時には、和紙の原材料加工などを共同で行っていた「北信濃和紙共同組合」という組合があり、同社は昭和40年代にこの工場跡地に移転し法人化したそうです。
木の葉を漉き込んだオリジナルの手法が魅力
和紙を漉く際に、間に木の葉を漉き込むとこんなに可愛い和紙になるのですね。
工場の横には直売のショップもあり、メモ紙や箱、ランプシェードなどの和紙加工品がいろいろ並んでいます。
直販だけあってとってもお安く(笑)て、いろいろあって迷ってしまいます。
店舗内の様子も動画にあるので、興味のある方は見ていただけるとうれしいです。
紙すきの体験もあるようなので、今度家族で行ってみたいと思います。
乾くと和紙と糊が硬化して「良い壁」に仕上がりました!
貼る作業自体はかなり四苦八苦しましたが、乾くとでんぷん糊と、和紙の丈夫な繊維のおかげでかなり硬化しました。ノックするとコンコンと小気味のよい音がします。
和紙を買う際に、松﨑和紙の代表で紙すき職人の方に「貼り終わったら薄めた糊を刷毛で塗るとよい」と教えてもらいましたが、やらなくても全然大丈夫なように見えます。
和紙が、カッターナイフでも切りづらいほどに丈夫な紙だということに心底驚きました。
ちなみに壁紙クロスを貼ったときの動画はこちら↓