ボロボロ砂壁に壁紙直貼り!?昭和な空き家を住みながらDIY
部分的には築60年越えという、ザ・昭和な空き家を購入して住み始めたのは、もう6年以上も前になります。
壁はもちろん砂壁で、特に2階の寝室の砂壁はボロボロと落ちるタイプでした。
ベッドは壁につけずに設置し、なんとかしのいできましたが、そろそろ限界。
息子にひとり部屋を用意するというミッションがやってきたこともあり、やっとのことで重たい腰を上げました。
そうは言っても、ベニヤで壁にふたをするように施行するのは、コストも手間も技術も必要。
漆喰を塗るのも案外高くつくし、そもそもズボラなわが家が養生から全てをキチンとこなすのは、絶望的(笑。
そんなときに思いついたのが、壁紙クロスを貼る方法。
壁紙代金は一部屋分で1万円ほどなので、失敗しても諦めがつく!と、早速購入してみました。
結果は惨敗。
が、そこでめげないのがわが家の良いところ★
試行錯誤の末、しっかりと張り付く施行方法にたどり着いたので、シェアしたいと思います。
詳しい方法は動画も見てくださいね↓
下塗り用シーラーは必須!でも専用剤でなくてもOK
そのまま貼っても大丈夫と書いてあるレビュー記事をネット上で見つけたので、貼り方は公式マニュアルを参考にして、そのまま素直に貼ってみました。
が、案の定、翌朝ズルズルと剥がれ落ちてきました。そこで、専用のものを使わずに、ボンドを薄めてシーラーを自作することに。
そちらも1週間ほどで、あっという間に剥がれ落ちてきてしまいました。
わが家の砂壁は、想像以上にボロボロするタイプのようです。(1階の壁はそこまでではなかったので、壁の種類にもよるのだと思います)
硬化する「でんぷん糊」と乾きが早い「木工ボンド」
壁紙は糊付きのものでしたが、「壁糊を足したらどうだろう」と壁側に糊を塗ってみることにしましたが、刷毛に砂壁がついてきて、こちらも上手くいかず…。
実は最近、ものづくりで交流するコミュニティスペース通い始めたのですが、そこの一閑張り(カゴなどに紙を貼って修理する伝統技能)の先生が使っている、でんぷん糊と木工用ボンドが良いのでは?と思い立ち、使ってみることに。
いわゆる小学生の頃から工作で使う「でんぷん糊」は、古くから障子張りなどに使われてきたもので、その昔はお米や小麦などで作っていたそうです。
乾くと硬化するのが特徴で、とても丈夫になります。
一方の木工用ボンドはとても乾きが早いです。
その両方を混ぜることで、とても使い勝手のよい糊になります。
木工用ボンドは住宅に広範囲に使うため、住宅環境対策品にしておくと安全かもしれません。
手直し厳禁★一度貼ったら触らない!
もう一つの注意事項は、一度壁に接地したら、もう絶対に触らない!動かさないこと。
砂が壁紙側にくっつくと、再度は貼れなくなってしまいます。
買った壁紙は端テープがついているものでしたが、それを剥がして端まで糊を重ね塗りし、位置決めは一発勝負です。大きなスペースに貼る物なので、2人以上で作業するのがよいかと思います。
同様に、2枚の壁紙を貼り合わせなければならない場所も、マニュアル通りに貼ると砂が端テープにくっつきうまく貼れなくなってしまうので、重ね張りで対応しました。
見た目的には、まんま素人施行になってしまいますが、自宅なのでOKとします(笑。
余剰部分を切り取る際も要注意!
ここまで上手く貼れても、端っこを切り取る際にもしめくれてしまうと、そこから剥がれやすくなってしまいます。
カッターもよく切れるものを用意して、一度でスッパリ切って施工面を触って動かしてしまわないように気をつけます。
もし剥がれてしまったら、ジョイントコークなどで押さえておくと、少しはよいかと思います。
あくまで非推奨な方法です!自己責任で
私たちが調べた時、ほぼ情報がなかった「砂壁に壁紙クロスを直貼り」。
わが家はかなりボロボロなタイプの砂壁でしたが、凸凹などはほぼなく、比較的よい条件だったと思います。
もし上手く貼れず剥がれてしまうと裏面には砂壁がびっしりと張り付いた状態で、まぁ再利用は不可となります。
もったいないし、ゴミもたくさん出ます。
チャレンジする際は相応の覚悟と、自己責任で挑戦してください。
※以下関連リンクなど
母が通っている手作りコミュニティスペースはここ↓
使った壁紙のセットはRESTAさん↓
障子のりは、ゆるめの方が使いやすいかもしれません↓
木工用ボンドは住宅環境対策品にしておくと安全かもしれません↓